1.初期対応
座間市のマンションで給水設備から水が漏れているという連絡が来ました。この給水設備はポンプ2台が交互に運転する方式で、そのうちの1台から漏れていました。私は出張中だったので、管理会社に対応してもらいました。が、管理会社はこういう作業を嫌がります。「設備の操作が分からない。操作を誤ったら責任問題になる」などと言ってきますが、「私は出張中で対応できない。こういうときの管理会社でしょ。お願いしますよ!」と硬軟 使い分けて頼みました。
普段の給水設備は自動運転でいじることはありませんから、私自身も操作したことはありません。ただ、操作パネルの写真をスマホにとってあったので、その写真を見て管理会社と相談しながら、2台運転から1台運転へ切り替えと、バルブを閉じてもらいました。
給水ポンプの操作盤
1時間後にも運転中にモーターがヒートアップしていないか、また水漏れが発生していないか、問題がないことを管理会社に確認してもらいました。
住民には迷惑をかけずに何とかうまく操作ができました。給水設備が完全に止まったらと思うとぞっとします。どれだけクレームが来ることか。
教訓:重要設備の操作パネルはスマホに撮っておく!
2.故障部品の特定と注文
給水設備の水漏れが発生したので、週末に自分で見に行きました。水が漏れたのは圧力スイッチからでした。ポンプとモーターを全交換するとお金がかかりますから、圧力スイッチだけを交換したいものです。設備業者さんと部屋のリフォームで打合せついでに、給水設備も見てもらいました。しかしながら、地元の電気屋ではわからない、交換できないと言われてしまいました。他の設備屋さんにも断られました。
そこで、ネットで部品だけ購入できないかと調べてみると、埼玉の業者で手配できることがわかりました。部品だけ手に入れて自分で交換しようかと思ったのですがトラブルが起きて給水設備全部止まったら怖いので、交換工事もお願いました。
ついでにもう一つの圧力スイッチも老朽化してるでしょうから、そちらも交換することにしました(給水設備は2台のポンプで交互運転しています)。
教訓:同じ部品が壊れたら、壊れていなくとも交換したほうが無難!(どうぜすぐに壊れる)
3.部品交換の当日
交換当日の話しです。圧力スイッチ交換工事は土曜日にお願いして、私も立ち会いました。交換自体は問題なくできたのですが、電源を入れるとブレーカーが落ちてしまいます。当然、漏電が疑われますので調べると、当該モーターがショートしていました(壊れている)。水がモーターに入って絶縁不具合を起こしたのだろうとのこと。またお金がかかる〜と思うと、がっくりです。
ひとまず、1台運転を継続することにして、2週間くらいして、水が完全に乾いてからもう一度、漏電調査することにしました。
モーターに入った水が乾いたら直るかもと、工事の2週間後に漏電を調査したら、やはりまだ漏電しているとのこと。仕方ないので、モーターを交換することにしました。
4.モーターの交換
圧力スイッチを交換してくれた埼玉の業者とポンプメーカーから見積もりをとって比較したところ、埼玉の業者さんの方が安かったです。しかしながら、ポンプメーカーが値引きに応じてくれたのと信頼性を考慮してポンプメーカーに決めました。モーターの納期から交換工事は1か月後となりました。この間、給水ポンプは1台運転(通常は2台交互運転)ですから、この給水ポンプが壊れたらと思うと不安はあります。
とはいえ元エンジニアの経験からして、そうすぐに壊れるものでもないだろうと思います。何事も起きないことを祈りつつ、1か月待ちました。
そして、何事もなく交換工事の日を晴天で迎えました。私も立ち会いです。
当日ポンプメーカーから工事担当者が一人きました。交換工事はさくっと30分で完了! 試運転も問題なし。ついでに既存のもう1台も点検してもらいましたが「問題なし。まだまだ使えますよ!」とのこと。
これで給水設備は完全復旧です。良かったです。
これまでマンション経営では、屋上からの水漏れ、大雨時のプレーカーダウンなど建物上の問題が発生してきました。その都度、問題解決しなければなりません。
結構、大変ですが普通に社会人していれば、こんな問題は会社の中でしょっちゅう当たりますよね。大変だけどやればできる!(やらなければならない!)
こういう対応が大家の仕事だなぁと改めて実感しました。